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ニラク・ジー・シーホールディングス誕生の軌跡(シリーズ2)

2016年8月29日   お知らせ

ニラク・ジー・シーホールディングス誕生の軌跡(シリーズ2)


 

 

 

シリーズ1はこちら
東北から初。香港証券取引所メインボードに上場した、ニラク・ジー・シー・ホールディングスの
谷口社長に成功の秘訣を聞く

 

谷口社長) とても大変でしたが、私に課せられた使命だと認識し、上場を決意しました。人々の幸せな時間を創ることを自分の使命にしたいという思いと同時に、必然としか言いようのないタイミングが重なり、世の中における責任感が湧いてきました。自分の命(めい)を知らされた、という時期でした。

 

そのような状況下で上場を決意しました。これは別の言い方をすれば、世に対する責任感と申しましょうか、その時のそんな覚悟があったからこそ、やるのだ、出来るのだということを強く感じました。

 

浅野) 天命ですか?

 

谷口社長) そうですね。そのような表現もあるのかもしれませんが、その言葉は少し重いので、あまり使わないようにしています。(笑)

 

ある人の言葉ですが、「人は誰でもそれぞれ天から与えられた素質、能力がある。これを”命(めい)”と言う。自分はどういう”命(めい)を与えられているか、それを知ることが”知命”である。自分の命(めい)を知って、完全に発揮していくことが”立命”である」と話しています。

 

勇気を持って、行動していかなければ、長期経営計画も絵に描いた餅に過ぎません。パチンコ事業をあたりまえのように、お客様が”行ける店”にしていかなければならないと思います。

 

“行ける店”とは、行きたいと思った時に近くにある店。所持金を気にせずに遊技台に座れる店。今日は思いっきりパチンコがしたいという時に行ける店。今日は気分を変えられるような声をかけてもらいたい時に行ける店。やめたい時にすぐにやめても悔しい思いをしない店。毎日通いたい店。気の合う人と気軽に行ける店。行くことが自慢になるような店。

 

まだまだありますが、このような素晴らしい業態に変えていくこと、これが私の使命なのではないかと思っています。

 

30年、50年、100年のサイクルで物事を考えていくと、それぞれの産業における事業の環境や経済活動の良い時期も悪い時期もあります。このバランスを取りながら、このニラクという会社を100年続く企業として存続させる大きな柱をつくっていくことが、経営者である、私の最大の責任です。

 

これを成すため、まず第一にインフラ整備を行い、上場し、そのメリットをしっかりと活かして、あらゆる世界のすばらしい企業やその方々と一緒に様々な事業を生み出していきたいと思います。このことがまずこの最大の入口として、香港上場という手段が良いのだろうと一方では感じていたこともあり、決意するに至りました。

 

浅野) ということは今、入口を開いて、100年計画の中の、ちょうど階段を上り始めたっていう感覚でよろしいでしょうか?

 

谷口社長) そうですね。これをきっかけにするという意味に捉えてもらってよろしいと思います。

 

浅野) 香港に上場して1年になりますけど、その約1年の間に、やはり社内的に、あるいは社会的に、あるいは日本だけではなくグローバルに考えた場合、御社には変化はありましたか?

 

谷口社長) 正直申し上げて、先ほど階段を上ったという話をしましたが、まだどの階段を登ろうかというところです。

 

日本の産業そのものも、初めて経験する厳しい環境を打破するべく、様々な施策を推進している状況にあります。パチンコ産業もそうした外部環境の影響を大きく受けています。

 

上場後のわが社としては、パチンコ産業全体の環境変化に対応しつつ、内部的には厳しい上場基準が要求されています。そして更なるガバナンスとコンプライアンスの強化を常に求められています。しかしまだ社内を見渡すと、まだまだ上場企業として継続していくに求められる精神力はまだ弱いのではと感じています。

 

上場企業として各ステークホルダーの要求に応えていくだけの強い精神力を身につけていかなければならないと考えています。

 

また、外部の風を社内に吹き込んでいく必要があると考えています。当社はどちらかと言えば新卒を中心にした、社内で育成した人財が多い会社です。これは非常に良いことだと思ってはいるのですが、一方それだけはひとつの考え方に偏りがちになり、判断も狭い領域でしか出来なくなります。

 

今後は、新しいグローバル上場企業として、香港に上場しましたので、新鮮な風も多く吹き込ませながらしっかりとした体力と精神力を養っていくことが必要になってくると考えています。

 

浅野) まだ、1年ですからね~。

 

谷口社長) 私どもは、まだ小さいですが、他にホテルとスペイン料理店を行っています。

 

浅野) スペイン風のホテルですか?

 

谷口社長) いいえ。ホテルは普通のビジネスホテルで、郡山の駅前にあります。

ホテル名は「郡山シティホテル」です。

 

浅野) では、レストランがスペインなんですね。

 

谷口社長) そうです。スペインのマドリードに本拠を置く、ヨーロッパを中心にレストランチェーンを展開するコメス・グループが、日本でのフランチャイズ権を受けるところを探していましたので、彼らのオリジナルであり、最も店舗数が多く、成功しているLIZARRAN(リザラン)というスペイン・バルの日本でのマスターフランチャイズ権を取得しました。

 

グローバル化に対応してく中で、社員を鍛えるという意味においても、最高のチャンスだろうということで、契約をしました。このLIZARRAN(リザラン)一号店は、赤坂見附にあります。リザランは、ピンチョスというスペインのおつまみのようなものを中心に提供するカジュアルスタイルのバルです。

 

その事業部には現在、精神力が鍛えられるように、優秀な人財を4名派遣しています。

 

浅野) ということは、将来的にそれはフランチャイズ化しようと思えばする権利をお持ちだという事ですか?

 

谷口社長) はい、サブフランチャイズする事ももちろん可能です。人財を鍛えるには、ちょうど良いと思い、契約をしました。

 

私自身、レストラン事業でもチェーン展開するシステムに、とても魅力を感じていましたし、大変興味がありました。

 

浅野) ペガサス仕込みでしょうか?

 

谷口社長) そうです。パチンコ事業にも逆輸入できれば、非常にメリットが大きいと思いましたし、当社にはパチンコ事業に精通した社員がほとんどですから、もっと外部の環境に触れさせる機会が必要ですし、そこで違った意味での精神力もついていくものと思っています。

 

また、今年一年間で、いよいよ、新しい長期経営計画を進めるための土台になる、中期経営計画が始まり、計画を進めるための新しい組織改革に着手しました。常に革新の流れが巻き起こせる組織文化をつくり、助長させ定着させたいと考えています。

 

浅野) そうなんですか。

 

谷口社長) 上場後、事業環境が目まぐるしく変化しました。1年が経過し、大変さを痛感しているところではありますが、今後もビジョン実現に向けて、従業員が体験できる様々な機会は増えてくると思います。

 

浅野) 今ちょうどアクションプランを作られてるところですか?

 

谷口社長) そうです。アクションプランを作り、いよいよそこに、人財を配属していきます。

 

浅野) 配属する人間を選んでる?

 

谷口社長) そうですね。

 

浅野) その時にも外部の風も入れたい?

 

谷口社長) はい。外部の風を入れてはじめて、体力や精神力がついていくと思います。

 

浅野) ちょうどその段階ですね。私はマカオに住んでますが、マカオに住む前にベトナムに住んでいるときにも、やはりカジノを運営していたもんですから、パチンコホール企業さんは色んなグループがありますよね?

 

で、セミナーに呼ばれて、カジノについての話をさせて頂いたり、いろいろ経験させて頂いたんですけど、やはり志のある経営者さんって何人もいらっしゃるんですね。ただ、上場するという方は、私がカジノ業界に入った時は、ダイナムさんの上場が済むか済まないかくらいの時だったんですが、それほど多くはないですよね。

 

社長はダイナムさんと親しいんですよね?確か。

 

谷口社長) はい。

 

浅野) 香港証券取引所に上場するということは大変お金もかかることですよね。

たぶん、20億くらいはかかる、、、、

 

谷口社長) 20億とまではいきませんが、コストはかかります。

 

浅野) ですよね。私がパチンコ業界さんのことを知ったのはこの4~5年ですが、1店舗出すのにはやっぱりコストがかかるということですよね。

 

そんな中で、香港証券取引所に上場なさって、大変失礼ですが、ネットで、私それも、昨日、朝マカオから出てきて、来る間に飛行場とかで調べたもんですから、大変情報不足と思うんですが。上場で得た資金の90%は、日本でのパチンコの展開に使うという風に書いてありましたが、あってますでしょうか?

 

谷口社長) はい、目論見書の通りです。しかしながら一方では、真の上場の目的という意味では、当社は少し変わったケースなのではないかと思います。

 

香港上場は、やはり本業であるパチンコ事業の柱を、まずはしっかりとつくるための戦略でした。また、上場の目的の一つとして、資金調達は言うまでもありませんが、それ以上に、この上場というひとつの出来事によって、パチンコという事業の社会的評価の向上という大きな目的もありました。

 

当社の全ての従業員、そしてそのご家族にとって、胸を張ってこの業界で働いていることを伝えることが出来るようになっていくと確信しています。当社の上場が、この業界や、業界で働くすべての人達の社会的評価の向上に寄与することができれば、これほどの喜びはありません。また、社会的評価の向上には、それぞれの企業や団体で様々な方法があると思いますが、私どもは今回の上場が最もわが社らしい選択であったと考えています。

 

過去、我々の先人の方々が大変なご苦労をして創り上げてきたこの業界の歴史と文化を継承し、変えてはいけないことは変えずに、変えなければいけないことを変えて業界の発展に少しでも貢献できればと考えています。過去、私自身もこの業界は社会的地位が低いと感じるようなことを多く経験してきました。

 

たかだか三十年前ですが、ローンも組めなくて、従業員のためにアパートを借りに行っても、「パチンコ屋」はダメ、というように断られていた時代がありました。

 

浅野) 三十年くらい前?

 

谷口社長) そうですね。二十年ほど前でも、やはりそういう雰囲気が残っていました。当時、大学生を新卒で入社していただくうえで、親御さんから言われたことは「なんで大学まで行ってパチンコ屋に入るんだ?パチンコ屋で働かせるために大学に入れた訳じゃない」と言われることも多々ありました。

 

当時、私は人事部長でしたから、新卒採用においては大変なことが多くあり、こうしたことを払拭したいという思いが強くありました。

 

調達した資金で、パチンコ事業の基盤を作りながらも、業界で2社目の上場企業として、過去と比較しこれだけパチンコホール企業も変わってきたと認知してもらいたいです。労働組合もあり、香港上場もしていることで、関係者様すべてに誇りに思ってもらえる企業でありたい、という一心で上場を決意するに至りました。

 

香港証券取引所を選択しました理由として、ひとつは日本での上場への道筋に光明をなかなか見いだせないこともあったのですが、世界中のマーケットの中でも、香港は現在世界でも重要な国際金融センターとして位置づけられており、資金調達の面などから見ても、アジアを代表する有数の証券取引所との評価を受けています。

 

今後、アジア市場で通用するエンターテイメント企業に成長するためにも、香港証券取引所へ上場することが、その足がかりになれば、と考えていました。

 

浅野) そういうことですね。結果は、いい方向に出ていますか?

 

谷口社長) そうですね。だんだん良い方向に、出てきています。

 

以下、次号(シリーズ3)に続く――――

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