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ニラク・ジー・シーホールディングス誕生の軌跡(シリーズ3)

2016年10月4日   お知らせ

ニラク・ジー・シーホールディングス誕生の軌跡(シリーズ3)


 

 

 

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浅野) 香港証券取引所での、御社の株価とかはいかがなものですか?

 

谷口社長) 株価は、上場時よりも下げていますが、大きな変動は現時点ではそれほどありません。昨年度下期より当社の中で一番規模の大きい福島太平寺店をグランドオープン(平成28年4月8日 パチンコ640台、スロット640台 合計1280台)させることに集中してきました。この福島太平寺店のオープンを起点に、業績回復のための戦略を立て、課題達成のための様々な施策を全社一丸となり、実行に移しています。

 

世界同時株安の明確な原因が見当たらない中での、予期せぬ相場変動や、マカオのカジノ株や、中国、上海市場の株価の変動につられ様々な影響を受けながら株価が推移しているため、株価の変動を予測するのは困難だと思っています。現在のところは、小幅ながら上がったり下がったりというところです。実際のところこちらでは手の付けようがないところです。

 

浅野) そうですよね。

 

谷口社長) もともと減速が鮮明であった中国経済の後退感による影響も受けていますが、マカオ経済も、複数の大型カジノIR(統合型リゾート)が開業予定と伺っています。2016年マカオのGDP成長率もプラスに転じる予測がありますし、近く低迷期を脱する見通しではないでしょうか。

 

浅野) マカオも、ちょうど私がマカオでの起業を決意した2年前はVIP最盛期ですから、バカラテーブルを二重三重に囲んで、プレイヤーの椅子が足りなくって、上からこう手を出してゲームに参加する。客は溢れている感じでした。

 

それを見てて起業したわけですけども、その2か月後から、前年対比、毎月40%ぐらいダウン。要するに、VIPのバブルの部分が全部はじけたわけですね。私はVIPのライセンスをとったんですが、事業体制を整え、資金を準備するのに半年、ライセンスを取るのに7か月かかりましたね。とったのが昨年(2015年)の7月です。それ以前にマカオに移住しVIPを開業する為についていろいろ活動していたら、知れば知るほど面白い。

 

生活しながら人脈を広げていると、今ちょうどマカオは、60万都市なんですけども、100万都市を目指してまして、マカオは、今まではマカオ半島、タイパ、コタイ・コロアン(コロアネ)と3つの区域に分けられていて、マカオ半島がカジノの発祥の地なわけですよ。そのあと橋を渡ってタイパ・コタイ・埋立地を含めて。

 

そこに新しい大型のエンターテイメント性のカジノが次から次へと出来て、今も創っているんです。

 

谷口社長) そうですね。

 

浅野) コロアン島は、自然を残したエコリゾートの半島にしようと思っているようです。そして全体で100万都市にする。その陸続きに珠海市というボーダーに繋がっているんですね。中国本土と。ですから中国本土からマカオに来るには珠海のイミグレを通ってくるわけなんですよ。

 

そこに、アメリカのシリコンバレーと同じ、中華のシリコンバレーをつくろうという計画もあります。

 

谷口社長) その話は伺ったことがあります。中国は長期的な展望まで考えているため、スケールが非常に大きいと思います。

 

浅野) そうですね。でも実は今現在、ご存知のように中国の実態は、もう海外に出て行かないと処理しきれない。要するに生産能力、工場、不動産、作ったのはいいけど、多くがゴーストタウンになっているわけですから。それを賄うには、国民の収入アップをしなくちゃならない。

 

今、在庫は山ほど抱えているわけで、その在庫を海外に出すためにやってますから、もうタイトロープを渡っている状況ですよね。ところが、そういう状況でありながら、毎日マカオには観光客が押し寄せてきているわけです。あの狭いところに。

 

谷口社長) そうですね(笑)

 

浅野) カジノ自体も優劣の差がもうはっきりしてきまして、どこででも儲かった時代は終わったわけですよ。前年対比ずっと落ちてますから。前年対比落ちるのが止まったのは去年の12月からなんですよ。

 

谷口社長) 止まりましたか?

 

浅野) 止まりました。但し一社が足を引っ張っているので全体としては若干下がっていますが、問題視しないほうがマカオをよく見れます。

 

実質は数%ずつ上がってきてるんですが、それはなぜかといったら、もともといいカジノ。例えば、サンズグループのベネチアンですとか、ウインですとか、MGMですとか、が良いのですが、例えばメルコクラウン、あのオーストラリアのクラングループ合弁で立ち上げた、スタンレーホーの息子なんですが、アメリカナイズされた、すごくおしゃれなカジノを作っているわけですよ。

 

メルコクラウンが今度作ったのはスタジオシティといって、世界一高い観覧車があるとか、バットマンショーがあるんですが、中国人にウケないんですよ。

 

谷口社長) そうですか。

 

浅野) ええ、そうなんですよ。欧米人には受けるかもしれないんですけども。

 

谷口社長) その話は面白いです。

 

浅野) もうガラガラですよ。カジノもガラガラ。エンターテイメントもガラガラです。

 

アルティラやシティオブドリームに至っては、もうひどいものですよね。スタジオシティはできたばかりですから、物珍しくてマカオ人が行くんです。但し、このまま放っておくことはないと思いますね。これから積極的にあらゆる手を打って復活すると思いますね。現在は試行錯誤の過程にあると思います。

 

谷口社長) 中国人には受けないのですか?

 

浅野) 現時点では受けていないようです。オープンの時に、クラウングループのオーナーが日本でも人気のアメリカの有名な女性歌手を呼びましたが、そんなの呼んだって、中国人誰も知らないわけですから。ジャッキーチェン来ればわかりますけども。

 

谷口社長) 現実はそういうことですね。

 

浅野) ですから、現時点ではメルコクラウングループは賑わっていないですよね。カジノは。ホテルはすごい立派ですよ。もう、要するに作ったけれども、使ってない部分もたくさんありますから。ところがベネチアン、これはサンズチェーンのシェルダンアデルソン、孫正義からネタ銭もらって、カジノ業界に入った男ですよね。

 

彼のカジノは、他のカジノはスーツケース持ったまま入れないんですけども、そこは入れるんですね。ですからもう、日帰りの人も来れば、日本人も来れば、日本人を見かけるのはベネチアンくらいですね。ユニクロが入って、ユニクロはもう中国圏では高級品ですから。すっごい売れてますよね。ですから優劣がついてます。ベネチアン、ウイン、グランドリスボアとかは流行ってます。

 

浅野) 相変わらず忙しいのは、ポンテ16、あるいはマカオフェリーから直結しているカイリッポウ、こんなところはマカオ人、香港人で賑わっていますね、あと町中のもちろん三ツ星ホテルは相変わらず賑わっています。私そこのオーナーのジェイチェンさんとは親しくさせてもらっています。

 

というのは、そこはLTエレクトリックという、ATMの器械だとか、今開発しているのは、ロボットでやるバカラのテーブルだとか、いろんなものを開発していて、横琴という中国版シリコンバレーにも、100億ドルのプロジェクトをやっていて、100億ドルのプロジェクトをやってるからって、100億ドル持っているわけじゃないんで、100億ドルって言っても、米ドルにすれば10億ドルですから。香港ドルの話ですから。でも、そんなのができています。

 

谷口社長) アジアの力はすごいですね。先行きがどうなるかわからないが、やってみようという気概を感じます。

 

浅野) そのとおりです。カジノ業界はとくにそうなんです。とりあえずやってしまえば、資金は後からついてくるという時代が20年くらい続いたわけですよ。例えば、フィリピンにしてもマニラエンターテイメントシティのカジノのいくつかは資金がやはりネックになりましたよね。今は解決しましたけども。資金がネックになり、1年くらい工事がストップしたカジノもありました。

 

谷口社長) その過程ではいろいろなことを耳にしました。

 

浅野)例えば、OKADA MANILA(現地法人 Tiger Resort)を今年の末に開業するアルゼ(ユニバーサルエンターテイメント)のマカオ法人は、G2EやMGSなど、いろんな博覧会、要するにゲームの博覧会に出展して、頑張ってますけども、アルゼさん自体は、やはりホールのスタッフさんからたたき上げて、大学生からバイトしてて、店長になって、そこからチェーンをいくつか任されるようになって、今アルゼ香港の社長になってる臼井さんという方がいたり、あるいはアルゼアメリカにもそれなりに、多くの方がホール出身の方ですよね。

 

谷口社長) 優秀な方が沢山いらっしゃいます。

 

浅野) 私、残念ながら外国人のGMの方とは何人かお付き合いあるんですが岡田さんとはお会いしたことはないんですが、日本人のスタッフの方がみなさん、素晴らしいこと言うんですよ。

 

谷口社長) そうですね。非常にグローバルな会社だと伺っています。当社も日本のアルゼさんとはお付き合いがあります。

 

浅野) パチンコ業界もこれからですね。

 

谷口社長) そうですね。グローバルな視点でお話いたしますと、アジアの中間所得層が約5億人おります。この5億人が2020年には17億5千万人になると言われています。この方々をターゲットに当社のグローバル戦略を実践していきたいと思います。

 

この戦略の重要な土台をつくるために必要なこととして、持株会社である株式会社ニラク・ジー・シー・ホールディングスと各事業会社の資本と経営をしっかりと分けながら、各事業会社が様々な戦略を推進しやすくする体制を構築していきたいと考えています。

 

浅野) 凄いことですよね。この郡山からですからね。実はですね、私プライベートのことですが、28の時に離婚しましてね、20歳の時に結婚したんで、大学2年の時に起業したのが初めてなんですが、働きすぎて嫁に愛想つかされて、嫁は郡山に来て、起業したんですよ。ですから、私郡山は良く来てました。

 

谷口社長) そうでしたか。

 

浅野) 今あれですよね、日本と海外というのは、海外のビジネスについてはこれからですか?

 

谷口社長) そうです、これからです。わが社のビジョンである、”ホスピタリティとエンターテイメントを革新的に融合させたビジネスを実現させる”ため、「ニラク・グローバル・コミュニティ・ホールディングス」持株会社を設立しました。

 

わが社のビジョンは、従業員の叡智を集めて考えたビジョンであり、我々の志はここにあります。その意味も含めて、ニラクの一つのビジョンをグローバルに、つまり、地球規模で展開していくということです。このような思いを込めた意味も含めて、会社名を制定しました。

 

そして最後に、コミュニティという名前が付いています。これは、我々のパチンコビジネスモデルというものを十分に理解し、ホールで起こる様々な事象、そしてご来店頂いているお客様の状況などを見ますと、やはりそこには、その店を中心にした目には見えないコミュニティが存在しています。これはお客様が行ける店であればあるほど、何かしらのコミュニティが成立しています。これからの事業成功の最大の要因は、このコミュニティを如何に作り上げるかという戦いになると考えています。地域に求められるビジネスを創り上げていくことが重要です。

 

さらに、我々のビジョン実現のため、歩みを共にしてもらえる企業間でのコミュニティを作っていきたいという意味を込めて、コミュニティという言葉を付けました。ニラクがグローバルに展開する最大の戦略は、”コミュニティ”であると考えています。まだまだ道半ばではありますが、そのような会社を新たにスタートさせていきたいと考えています。

 

ニラク・ジー・シー・ホールディングス、この持株会社そのものが、これから本当の意味での機能を持ちます。ここに、さまざまな事業を行う事業体を創造していきます。今後も拠点である東北に根差しながら、ホスピタリティとエンターテイメントを革新的に融合させたビジネスをグローバルに発信し、拡大させていきたいと考えています。

 

浅野) 日本のホスピタリティは、東南アジアではすごい差別化につながりますよね。

 

谷口社長) それは、間違いないと思います。

 

最終稿は、カジノジャパン本誌秋号に掲載

 

 

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