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フィリピンの歓楽経済は復活するのか?

「フィリピンの歓楽経済は復活するのか?」の概要

ポーカー大国としてのフィリピン

フィリピンと聞いて皆さんはどんなものを思い浮かべられますか? ボクシングのパッキャオ選手、セブ、ボラカイなどのリゾート、はたまたアジア屈指の歓楽街を擁するマニラのイメージかもしれません。

フィリピンの注目されるポイントをもう一つ挙げるならば、世界でも指折りの成長を続けるカジノ産業があります。フィリピンのカジノに惹かれて渡航し、ポーカープレイヤーとして10年以上滞在してきた私の視点からフィリピンのカジノ、なかでも日本人に人気が高まっているポーカー事情についてお伝えします。

1976年PAGCOR(フィリピン アミューズメント&ゲーミング管理公社)が大統領令によって設置されたことで、カジノ事業が法的に許可され、リゾートワールドマニラを皮切りに、シティオブドリームズマニラ、ソレアカジノアンドリゾート、オカダマニラなど外国資本カジノIRが進出して現在にいたります。

マカオでの事業継続が困難とされるサンシティグループも1,000億円規模のカジノホテル開発を2024年に開業予定としており、今後の動向が注目されています。

日本でも多くのアミューズメントポーカー店舗が開店するなど、人気が高まりつつあるポーカーですが、フィリピンでは古くからポーカーの人気が高く、プロボクサーのパッキャオ選手もポーカーを嗜むことで知られ、ビリヤード世界タイトル常連のエフレン選手、ブスタマンテ選手なども街のポーカールームにふらっと現れて、一般の人たちと同卓してポーカーを楽しむこともある。

昨今のコロナ禍によるロックダウンの影響で、大型カジノやポーカールームの営業が禁止されている時期もありましたが、現在は全ての大型カジノ内ポーカーエリア、ポーカールームが通常営業となって賑わっている。フィリピンの首都マニラでは、リゾートワールドマニラ内、オカダマニラ内のポーカーエリアの他にも繁華街マラテ地区のマスターズポーカー、ラッキーセンポーカー、ビジネス街オルティガスのメトロカードクラブなどが営業している。首都圏以外にもセブ、ダバオ、アンヘレスなど、ポーカースポットが充実する。

数千円から楽しめる低レート卓だけでなく、世界的に活躍するプロも同卓する一度のポット(勝利時に受け取るチップの山)が数十万円を超えるハイレートの卓、多額の賞金を懸けて多数のプレイヤーが戦うトーナメントなど、幅広いレベルのポーカープレイヤーが楽しめるのがアジア屈指のポーカー大国ともいえるフィリピンの魅力だ。
海外からの渡航解禁が実現する折には、さらにポーカーシーンが盛り上がることが期待される。

CASINO japan Vol.31に掲載中!

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この記事の監修者

日本で唯一のカジノ専門誌「CASINO japan®」の発行主として、日本のカジノIR業界の情報を毎日発信しています。

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